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真逆!?

大学の講義で使ったスライドから海外の建物を紹介します

次の2つの建物は、いずれも次のような、同じ設計条件 = 構造的問題を解決したものです

その問題、お題とは。。「1Fが完全な無柱空間となるオフィスビルを設計せよ」





まずは一つ目。





こちらはアメリカ、ミネアポリス連邦準備銀行。
意匠設計はグンナーバーカーツ。
構造設計は、旧WTCの構造設計などで著名なレスリーロバートソン氏です

放物線状の吊り鉄骨でオフィス床重量を全て受け持ち、(写真では少し分かりづらいですが)足元:1Fに無柱空間を作っています




吊り鉄骨の詳細

この建物は割りと有名なのでご存知の方も多いのでは。
引張力による吊り構造、というワケです









さてもう一つはコチラ。



コチラはロンドンにある、ブロードゲートビル。
設計は米の組織事務所、SOM。



コチラは鉄骨アーチで床をスパンさせています。
ビル真下の地下に地下鉄が通っており、そのためその間をまたぐ必要があったとのこと。

「ブロードゲート」とは「広い門」という意味ですから、そのまんま、の名前です

圧縮力を頼りとしたアーチ構造ということです



鉄骨詳細




2つを見て、思うのは。。もちろん、こうでしょう

「真逆じゃん!(><)」




TVの企画で
「今日は、ヒコーキに乗って、日本一おいしいラーメンを食べに行こう!」

というお題に対し、
一人は札幌、一人は博多に行ったようなもんでしょうか



ちなみにこのような建物を、もし日本でやるとなると、ひと工夫が必要です
日本に建てるなら地震に耐えなければならないからです

このような建物は柱が両脇にしかありません。
しかし建物への地震の力は建物最下層=1Fで最も大きくなります。

つまり、最も柱の強さが必要な1Fに、たった2箇所しか柱が無いからです。
よって、両脇の柱は、これに耐えるだけのものである必要があります

それに耐えられるよう、力ずくで柱を強くするのも一案ですが、それとは別の対処アイデアを2つ述べます。



1つは1F柱の上部:柱頭に免震装置を仕込むことです。
これにより、1F柱への地震の力を減らすことができます







もう一つは床をスパンさせる構造を1Fに持ってきて、それを地震力=横方向力にも耐えられるものにすることです。
左図のような、斜め柱は建物を支える斜めの柱として働き、また耐震ブレースとしても働きますからこの問題を解決出来ます






私が構造を担当した目白幼稚園はこの2番めの考えを用いたものです




地下にホールがあり、柱を落とせないため斜め柱を用い、それを耐震ブレースとしても働かせたものです



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テーマ : 建築デザイン
ジャンル : 学問・文化・芸術

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山田誠一郎

Author:山田誠一郎
㈱dos 代表取締役 

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