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建築設計の仕組み(2)

前回のつづき。今日は設計事務所、建設会社の仕組みです。

今日は第2回
第1回はコチラ
第3回はコチラ です




例えば我が家、夢のマイホームを建てるとしましょう

前回(第1回)記事では建築設計には3人が関わると言いましたが、今度は次の3人(3者)が関わる事となりますkensetu3.jpg

建て主 家を建てようとする本人です。「お施主様」などとも言われます

設計士 建てる前に事前に設計図を書きます。実際には前回(第1回)記事の説明のように3人(建築、構造、設備)がコラボしたチームです。
通常、3人のうち、建築家が建て主への窓口で、建て主の要望を打ち合わせます

施工者 
実際に土地の上に家を建てる人です
設計士が書いた図面を元に、それを現実にしていきます
工事担任、といえば分かりやすいですね




■建築設計ビジネスの形態
右上図の3者を考えると、下2者が、建築をビジネスとしている者と言えます

すると、以下の様なビジネス形態が考えられます

◆まずは上記の「設計士」について。。
単独の、専門設計事務所

先ほどの3人がそれぞれ独立して設計事務所を構えている場合です。
ある建物について3人(3社)が集まってチームを組んで設計します。3社は企業としては独立です。

あるピアニストが知り合いのベーシストやドラマーに「今度、○○でのライブに呼ばれたんだけど一緒にやってくんないか」と誘う場合に似ています

それぞれはちょうど「○○社労士事務所」「○○税理士事務所」のように、あるひとつの専門業務についての専門事務所、単品業務の会社だと言うわけです。
あるいは「田中耳鼻科」「鈴木外科」のように、単科の個人病院のようなものと言えます。
※私(著者)は右記の「B:構造設計事務所」に相当します

総合設計事務所
上記の3者が一つの会社の中に含まれる、いわばパッケージとなったものです

同一会社に勤めていますから顔見知りであるコミュニケーション効果、シナジー効果などが見込めます。また、いちいちコラボ相手を探さなくいい、と言えます

内科も外科も耳鼻科もある総合病院のようなものです。




◆今度は「施工者」も考えて。。。
総合請負業(ゼネコン
いわゆる建設会社、ゼネコンと言われるものです。
zenekon.jpg
ゼネコンとはGENERAL CONTRACTOR(ゼネラルコントラクター=総合請負(契約)業者)の略です。「建設」がCONSTRUCT(コントラクト)ですのでよくそれと混同、間違えられます

先ほどの総合設計事務所に、施工部:実際に工事する部門が合わさった(パッケージされた)形態です。
その2つのシナジー効果が得られます

竹中工務店、鹿島建設、大成建設などが例で、これらはスーパーゼネコンと呼ばれます
またミサワホーム、積水ハウスなどのハウスメーカーもこの形態です。

先ほど家を建てる場合、建て主、設計、施工の3者と言いましたが、ゼネコンに頼んだ場合、後者2者がひとまとめになっていますから窓口が一本化され、コミュニケーション上、便利です。

工務店、建設会社
右上図から設計部を引いたものが工務店、建設会社です。koumuten.jpg

設計部がありません。








このような、様々な形態により建設ビジネスが行われています


この続き、「その3」は下記の「前へ」  「その1」は「次へ」をクリック
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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㈱dos 代表取締役 

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