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木造建物の間柱

ダイブ更新の間が空いてしまいました

今日は木造に関するトリビアをお話します

木造建物では柱を約1間=1.8m程度ごとに入れ、その間には455mmごとに間柱を入れます
通常の柱が105mm×105mmなどのサイズなのに対し、間柱は通常30mm×105mmなどです

MABASIRA1.png

上写真で矢印で示したものが間柱です。

間柱の役目は主に、壁面となる合板を釘で打ち付ける時の相手(下地)になるものです。
また、小柱として、ある程度の建物重量も支えます。

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さて、この間柱ですが、かつては「おやつ」と呼ばれていました。

それは、この間柱が、メインの柱(=本柱)とメインの柱の間にあることからです。
おやつとは主食と主食の間にちょっと食べるものですからね。

OYATU1.png

このことから転じで逆に、「おやつ」のことを「間柱」というようになりました。

職人さんたちがせっせと仕事していると、奥さまが
「精が出ますね。少しお休みになってはどうですか」
とお茶とともにお茶菓子をだしてくれたのです。

これのことを職人の間では「間柱」と言うようになったのです。

2NEGIRAI.png


そのような気の利くお家ならありがたいですが、
中にはそんなおやつも出してくれないお家もありました。

そうすると腹を立てた職人さんは

「このウチは間柱ないんだな!」

と、わざと奥さまに聞こえるように言ったそうです。

2SYOKUNIN.jpg

奥さまには何のことか分かりませんが、大声で嫌味を言った、と言うわけです、(*o*)
わざわざそんなこと言わんでも(>_<)
職人同士で伝わる隠語、と言うことです

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まあ、イマドキは奥さまも共働きで働きに出てますから、毎日職人さんにおやつを出す家はまれでしょう
よってこの言葉も廃れているのではと思います。


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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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㈱dos 代表取締役 

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