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橋のレクチャー (釈迦に説法ver.)

先日、何度かやった橋のレクチャーをやらせていただきました


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このレクチャー、今まで、ゼネコンさん、設計事務所さんなどで既に4回やったのですが、今回はなんと橋梁コンサルタントさん!

橋の専門家でない建築構造の僕が、本家、橋の専門家に向けてレクチャーする!というものです。
パワポの表紙には「釈迦に説法!」とタイトルを付けました

で、どこの会社かと言うと、最近話題の豊洲そばにある「築地大橋」の設計もした、大日本コンサルタントさん。

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(画像は大日本コンサルタントさまHPより。写真クリックで同社詳細ページへ)

なぜこんなことになったかというと、同社の橋梁デザイン部の部長さんが実は私の構造デザインのHPのファン。
それを機に数年前、あるレクチャーの懇親会でお知り合いになっていました。

そしたら先日、フイに声が掛かり、一度ウチに遊びに来てよ、となり、せっかくだしレクチャーやってよ、ということになったのでした。

そう言っていただき非常に嬉しかったのですが、そうは言っても僕は橋は実は一度も設計したことがありません。
まあ研究はメチャやってますが。
かなりビビりました。

けどまあ乗りかかった船、お受けすることにしました

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レクチャーそのものはカラトラバ、シュライヒ、ローランネイなど、ヨーロッパの橋梁の構造、デザインを分析すると言うもので、既に数度しゃべった内容なので特に緊張するものではありませんでしたが、質疑応答はなかなかキビしいものでした

「やっぱそれ聞くよね~」というようなピンポイントな鋭い質問が飛び、僕も全力でアタマフル回転でお応えしました

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レクチャーの後は恒例の懇親会という名の飲み会。
今度は僕が色々教えてもらう番です

いくつか記すと。。
■橋梁は当たり前だが全て公共工事。よって役所が仕事相手。
また一つの仕事が数年単位。一番短い仕事で7年だった、とも聞きました。
サラリーマンとして40年勤めたとしても出来上がる橋は10個くらいなのでしょうか

牛歩、カメの歩み、と連想しました

■上記が故か、何度も役所や「委員会」と折衝が必要で、その度に大量の資料を作成し、コンセンサスを積み重ねることとなる。
資料の厚さを積み重ねると橋くらいの長さになるのでは、と思いました

■橋のタワー:主塔が鉄骨でbox断面だった場合、その溶接部を将来も点検、メンテできるよう、人が入れるサイズにする必要があり、そうするとけっこうなサイズになる。70cm~角?海外のような細い柱は難しい。。

橋梁業界の慣行。。建築とは違う大変さを感じました

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セミナー、懇親会含め非常に有意義でした

部長さんには「今度、橋のブレストの時に来てよ」とまで言っていただきました

まあ実現するかは定かではありませんが
とにかく非常に楽しい、価値ある時となりました

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山田誠一郎

Author:山田誠一郎
㈱dos 代表取締役 

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